アバタローさん…ご存じの方は多いと思います。
アバタローさんは、人気の書評YouTuber。
某外資系会社の管理職をされているそうです。
遅ればせながら、私がその存在を知ったのは、昨年夏頃。
本要約チャンネルを検索していて偶然知りました。
確か最初は、ハムレットでした。
まず、その声にびっくり。本職のアナウンサーの方か、声優さんかと思わせる美声。
そして、その本のチョイス、内容のまとめかたに感動!
それからハマって聴くようになりました。画面はほぼ見ずに、ラジオのように聴いています。
そのアバタローさんが、今年1月に本を出版されました。
「自己肯定感をあげるOUTPUT読書術」
発売前から心躍り、アマゾンに予約し購入。
実はだいぶ前に届いていましたが、やっと先日読みました。
OUTPUT読書術とは「読書を効率的にOUTPUTし"新しい自分”を作り出すシステム」と定義されています。
「読書は人生を劇的に変える」という熱い思いが流れた本です。
自分で読んでいるにもかかわらず、目で追う文字が音になって、脳のなかでアバタローさんの声が再生され読んでくれている、そんな感覚のする本でした。
ちょっと小休止する時には、YouTubeの中でお馴染みの「はい、ここで一旦とめます」という声すら聞こえてくる感じ。
INPUTとOUTPUTとの両方のバランスの必要性を説く内容ではあるのですが、
読書は食事のようなものですから、食欲がなければ食べなくていい。OUTPUTはトレーニングなのだから、体調がすぐれなければ休んだっていい。苦しい時は無理をせずにこのように自分に言い聞かせて、肩の力を抜きましょう。読書とは精神を削る行為ではなく、精神を満たす行為なのですから。
と、読んでいる人を優しく支える言葉もさりげなく添えられています。
印象に残った言葉を書いておきます。、
本とは、何歳になってもと人生を楽しみ尽くすための「栄養」を与えてくれるものなのです。
OUTPUTすることで得られるもの、それは変化です。自分の能力も、物事に対する捉え方も、世界の見え方も、全てが変化する。ありきたりの言葉で言えば、人生そのものが変わるのです。それは、投資した時間やお金とは比べ物にならない価値として、あなたに大きな喜び、そして無限の可能性をもたらすでしょう。
どれだけ高いプロテインを飲んでも、一切トレーニングしなければ、効果が期待出来ないのと同じように、読書もOUTPUTが行われてこそ、期待される効果が得られるのです。
OUTPUTについて述べられている箇所で、短期記憶と長期記憶の話を読みながら、ふいに、私の好きな作家の一人、カズオ・イシグロさんが、以前、ある番組で言っていたことを思い出しました。
「なぜ、小説を書くのか?」という質問に対し、「薄まっていく記憶を残しておきたいから」というようなことを言われていたかと思います。
記憶が薄まる…その言葉を聞いて、鮮やかな色の絵の具がどんどん薄められて、もともと何色だったか分からないほどぼんやりなっていまう映像がみえる感じがしました。
勿論ノーベル賞作家と比べたりする気は全くありませんが、
自分がブログを書く動機の一つとして、覚えておきたい情景や言葉や感情を、その時の熱量や色や匂いを、言葉で残しておきたい、という事があります。
アバタローさんは、
何をOUTPUTして脳の中に情報を「長期記憶」として残すのかをその都度自己決定する力が必要。
しかし、何でもやみくもにアウトプットして、蓄積していってはいけない。
なぜなら、「自分が何者かわからなくなってしまうから」。
と、OUTPUTでの留意点を伝えています。
しかと、心に留めた次第です!
読書愛に溢れた読書術の本です。how-to本にとどまらず、読書によって得られる生きる力を伝えたい!という思いが伝わってきます。
自己肯定感、自己効力感、自己決定感といった言葉がでてきますが、エピロードまで読んだ所で、言葉ををただ並べるのではなく、アバタローさん自身が実際の身をもって経験し、腹落ちした言葉なのだということがわかります。
過去ブログでも書きましたが、本は人生の師であり、友であり、カウンセラーのような存在として、私の人生を支えてくれました。
これからも、きっと、本とのいい出会いがあると思います。
最近は視力と相談しながらではありますが、無理せず、ボチボチ、をモットーにINPUT・OUTPUTのバランスを考えていきたいと思います。
最後に、アバタローさんのYouTubeきっかけで、最近買って読んだ本を紹介。
機会があったら、感想を書きますね。
最後まで読んで頂き、ありがとうございます。
では、また!