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一歩前へ 軽やかに 針を動かす

マルチ・ポテンシャライト

 

マルチ・ポテンシャライト 好きなことを次々と仕事にして、一生食っていく方法

今日は、マルチ・ポテンシャライトという本を紹介します。

著者は、エミリー・ワプニックさん。

訳は長澤あかねさん。以前読んだ「メンタルが強い人がやめた13の習慣」の訳者です。

一時期、翻訳にも興味があって、色々調べたことがあるのですが、

幅広くしかも深い知識と言葉のセンスが必要とされる仕事。

言葉の職人業。

その長澤さんの後書きでの言葉を引用します。

この本の魅力が集約されています。

私は今、ひそかにドキドキしている。もしかしたら世界に一冊しかない、とてつもなくユニークなキャリア・ガイドブックを世に出すお手伝いをしたのではないかと。世の中の多種多様な職業の中から、たった一つを選ぶための本はちまたにあふれている。けれど、複数の分野に興味を持つマルチポテンシャライトがキャリアを設計する方法を、これほど丁寧に教えてくれる本は、どこにもない気がする。

 

自分としては、「一体、マルチポテンシャライトって何?」から始まって、副題の「好きなことを次々と仕事にして、一生食っていく方法」というところに惹かれて、読み始めました。

読んでいくうちに、これは、私のことかもしれないと思いました。

何を隠そう、私はとても飽きっぽいです。熱しやすく冷めやすい。興味の対象がどんどん変わります。プライベートでは、好奇心が湧き起こるたびに、その時点で集中してそこに入り込みます。しばらくすると、もう気が済んで、別の事に取り組みます。

もうホントに色々。広く浅く。時々深く。

消えてしまった趣味は数知れず。

ブログの内容もイロイロ。

とはいえ、看護の仕事は続いています。

好きな仕事かと尋ねられたら、「ハイ」とはっきり言えます。

「この仕事が何故続いているのか?」「飽きないのか?」考えてみると、対象が人間であるからだと思います。

人間の身体も心も、言葉も、感情も、全て真の意味ではわからない分野だから、興味は尽きません。

調べたり、本を読んだり、研修に行ったりしますが、学べば学ぶほど、「不思議だなぁ、人間って…」と思うし、どんどん畏敬の念がつのり続ける分野なのです。

毎日ドラマのようなことが起こります。

毎日が驚きと挑戦と発見の仕事。

 

ただ、数年前、病院や病棟や診療科の枠を超えて自由に仕事をしたいと、事務長に熱く語った時には、ちょっと引かれてしまい、

「いゃ〜今のところ、そういう制度は出来ないかと…」とヤンワリたしなめられてしまいました。

上の人に言うだけ言った後は、もう自分の気が済んで、「確かにそうだよねー」と。

「だったら、ここの枠の中で、好きにやらせて貰おう!」と勝手に心に決めて、楽しく働いてます。

例えば、私は心理学がかなり好きです。好きが高じて、そのための資格も取りました。

医師の指示のもとでの薬剤での症状コントロールと併せて、心理療法的サポートをすることで、患者さんの自己効力感はかなり上がります。

そこでは、病人としてではなく、自分の人生の主人公として、自分の人生の決定権を握った人間としての強さを取り戻す過程が共有できます。

きらりきらり光る命のほとばしりさえ感じます。

人間はちっぽけな存在だけど、どんどん繋がっていって、無限にもなり得ると感じます。

 

だから、続けられていると思います。

作者のエミリー・ワプニックさんのTEDトークは、550万回以上視聴されたそうです。

私は今回初めて、この本きっかけでこの動画を見ました。

シェアしますね。

↓ 

 

エミリーさんや動画に出てくる他の数々の人たちのように深く専門的な穴ではないですが、「好奇心を追って、いくつもの穴」をあちこちに掘っている気がしています。

さて、本の内容に戻ります。

 個人的には、第8章自分に合う「生産性システム」のつくり方の部分が、やりたい事の波にのまれて、ぐちゃぐちゃになりがちな自分の心の交通整理をしてくれました。

まず第一の交通整理法として、

「とにかくタイマーをセット」というのが、最近の自分のなかのお気に入りとなりました。

よく聴くロブ・ダイアルのポッドキャストでも何度も紹介されている、ポモドール・テクニックもここで出てきます。25分タイマーセットして5分休む、というやり方。

実際やってみて、ポモドールは何故か続きませんでした。

一番自分に合っているのは、とにかくタイマーをセットして「5分間だけ猛烈にやってみる」というやり方。面白くなければ止めればいいし、一旦やり始めて面白ければやり続けるという自由さ

私のように飽きっぽい方でなくても、何か大きなプロジェクトをしなければならない場合のヒントがそのほか色々と書かれています。

次に、個人的に興味を引いた心の交通整理法は、自分の中の物事に対する引き際の見分け方について。

引用します。

「自分なりの終点」と「抵抗」を見分ける

自分なりの終点が近づくと、退屈になってくる。退屈は「そろそろ次に移れ」という心のサインだ。ところが、退屈や恐れと驚くほどよく似た症状を引き起こす力が、もう一つある―抵抗だ。「抵抗」は私たちの内側から湧く。身の安全を守ろうとする力だ。変化を起こしたり、無理をしたり、リスクを取ったりするのを(何かを生み出すためのリスクであっても)阻もうとする。抵抗に悪気はないが、私たちの行動する力を妨げかねない。(中略)

この2つの力を見分けるコツは、あなたの心身の感覚に注意を払うことだ。「抵抗」と「自分なりの終点」とでは身体の感覚が違う。「抵抗」は一気にどっとわきあがる強烈な感覚で、「今すぐ辞めたい!」という気分にさせる。一方、「自分なりの終点」の場合は、「この分野で必要なことは学んだ/達成した」「おおむねやり遂げた」という意識が徐々に高まる。

 

 

つまり、その退屈は、

コンフォートゾーンから抜け出す時の、変化を恐れる気持ちが、一つの防衛反応として形を変えてやってきたものなのか?

それとも、本当にやりきって退屈なのか?を見分ける方法が書かれています。

自分の場合、時々顔を出す「あ~、もう辞めちゃおうかな」という思い、それは多くの場合、前者であることが多いし、実際思いなおして続けるということが多いです。

表向きの仮面をつけて逃げるのではなく、真の感覚に意識を向けてね!というこの本のメッセージを改めて大切にしたいと思いました。

そして、自分自身の人生を振り返ると、「なんでも手を出して中途半端だなぁ」と思っていた時期もありましたが、最近は、「まぁいいんじゃないの」と居直って生きてきたところがあります。

この本は、天才バカボンのパパのように「これでいいのだ!」と強く応援してくれる気がしました。

スペシャリストも、マルチポテンシャライトも、どんな人にも読んで頂きたい本だと思います。

最後まで読んでいただき、ありがとうございます。

では、また!