ゾロ目がでるとテンションが上がります。
例えば、時計が、22:22だったり、スーパーで買い物して、レシートが1111円だったりしたら、「何だか今日はいい事あるかも、ムフフ」と思います。
かなり、単純。
その一方で、数字にめっぽう弱いという自覚あり。
数学的思考は苦手です。
そんな私が、こんな本を読みました。(実際は、キンドルで読みました)
↓
読みはじめは、「あー、数字はやっぱり苦手だ」と思いました。でも、読み進めるうちに、「なるほどねー、知らなかったな」と、新しいものの見方や、数字と向き合うヒントのようなものに触れることができ、読んで良かったと感じました。
「何でも、食わず嫌いはよくないねー」と再認識しました。
例えば、「位取り」について、
日本語では、万、億、兆と、1万倍で呼称が変わる。
つまり、「万万は億」であり、「万兆は億 」である。
とか、コンマごとの数え方とか、
数字の得意な人なら、チャンチャラおかしいようなことが、文系まっしぐらの私にとっては、目から鱗のことでした。
特に、印象に残ったのは、
「正確に誤るより、漠然と正しくありたい」という言葉。
細かな数字に拘泥するより重要なのは、桁違いしないことだ。
おおまかな傾向を正しくとらえるのが重要ということを忘れてはならない。
計算や統計に限らず、物事の動向を捉える時、
「そもそも、最初から、桁数が間違っていないか?」「TVやネットの情報に洗脳されていないか?」と自問自答する態度が必要じゃないのかと思い至りました。
さらに、読み進めていくと、地球と宇宙の話になります。
地球一周は4万キロだそうです。
約20万年前に誕生した現生人類ホモサピエンスは、約7万年前にアフリカから出て、全地球に広がった。われわれの遠い祖先は、2本足で歩いて数万kmの距離を克服し、この惑星に拡散していったのだ。
4万キロって、歩けない距離ではないのだという感覚。
その道のりも一歩から始まっているのだという感慨。
かつては地続きであったユーラシア大陸から歩いて渡ってきたであろう日本人の祖先にも、思いを馳せて、大きなロマンを感じたのでした。
そして、もうひとつ、憶えた数字は地球から太陽までの平均距離。
約1億5000万キロ。光の速さで約8分らしい。
つまり、今、目にしている太陽は8分前の太陽ということになりますね。
引き続き、作者は、大きさを比較した数字を提示してくれていて、
太陽を半径1cmの玉に置き換える。地球はそれから約2m離れたところにある半径0.1mm弱の玉になる。
自分の領域内での具体的な説明で、気の遠くなるような数字も、なんとなく体感!
まさに天文学的数字の広い宇宙の中の、
ちっぽけな惑星に住む小さな存在の人間でも、夜空を見上げれば、何万光年も離れた星からの光が見えるのは、
やっぱり、素晴らしいことだし、畏敬と神秘の極みだと思った次第です。
この後、「じゃ、月は?」と興味を持ち、調べてみたら、距離は約38万キロ、光の速さでは1.3秒らしいです。
今見ている月の光は、約1秒前のものなのねと、また、体感できました。
アポロ11号が初めて月面着陸した時、私は、リアルタイムでTV中継を見ていました。もうあれは、52年前になる!!!体感的には10年前くらいの感じです。
でも、実際の数字で見ると、時の流れは歴然。
自分の体感がいかに「正確に誤って」しまいがちか、痛感しました。
そのほか、地図を見る時の思い込みやバイヤスにも触れられていて、
「ニューギニア島は四国ぐらいの大きさか?」という質問を投げかけ、
私たちが日頃いかに固定観念に左右されているのかを教えてくれます。
(答え→実際は日本の2倍の面積)
また、GDP国民総生産というメガネを通してみた世界地図も見ることができます。
ここまで来たときに、自分の視野が少し広がって、
近ごろ目にする話題(例えば、アフリカ大陸への他国の進出や援助など)もつながった気がして、この本を読んでよかったという思いがズーンと湧いてきました。
文系一辺倒でやってきた自分。
もう一色、数字という色を添えると、人生がさらに彩り豊かになるかもしれないなと感じさせてくれた本でした。
最後にもうひとつ。
数字はそれぞれバイブレーション(振動)を発しているそうです。
文系女子としては、一押しの、数字の本を紹介して終わります。
「博士の愛した数式」2003年の本です。何度も読み返し、ずっと好きな本。
素数や完全数、美しい数式の描写がぐっときます。
最後まで読んで頂きありがとうございます。
読んで下さるあなたは数字の5のような存在です。ブログを創るエネルギーとなっています。
ちなみに、数字5のテーマは「創造」。価値観をもとにさらに発展的に未来を創り出していく創造性の数字です。
ではまた!
更新後ですが、 追加でつけ加えます。
先日のnoteの記事ものせておきます。良かったら、覗いてみてください。